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そして、数え切れないくらいの優しさと

遙かに澄み切った空には飛行船が、子供の頃見た感動をいっぱいにつめたままポカリポカリと風に揺られながら浮かんでいる

川は汚れて空みたいに青くはないけれど、そこにだって水鳥2匹仲良く浮かんでいる

川辺を歩く そして一度歩いたところをもう一度引き返し歩く

土手の坂を登る うまく登れず手をついた

菜の花がある タンポポがある つくしがある 名前は知らないけど、あれもあれも昔見たことのある花だ

それらは皆、太陽の光をいっぱいに受け、春風に吹かれながらのんびりしている

そう、みんな半年と持たない命なのに・・・

あくせくと目的への最短距離ばかり選ぶ自分は馬鹿だと思った

茶々丸は舌を出してハアハアいっている

水が飲みたくなった

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