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花火

今、自分は彼女を送るために車を運転している

道の脇に、一人、遠くに打ち上げられている花火を眺めるおばあさんを見た

両手を後ろに回し、少しだけ顔を上げ、空を見つめていた

きっと、そのきれいな花火を楽しんでいるに違いない

ただ、そのきれいな花火を、その楽しみを、一体誰に伝えることができるのだろう

一瞬の輝きの後で、暗黒の夜の空に消えていく花火の輝きを・・・

花火そのものの美しさではなく、それをイベントとして利用した効果ばかりを考えている、功利的な考えしかできない俺にとって、その光景は心に痛すぎた

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