昨日も、今日も、そして、おそらく明日も、
「奴」は引き裂こうとする
あれほど仲の良かった友人は、遠く離れた街で戦っている
思い出を忘れ、記憶だけを信じて
俺は、「奴」の甘い誘いを断ち切る
臆病者のレッテルと引き換えに、ここに残る
だって、帰って来るかもしれないから
ここにいた友人たちが
愚かしい純粋な気持ちをのぞみに帰ってくる者が・・・
そのとき俺は、年月が培った卑屈さを隠して微笑むんだ
そして、語りかける
「何もかもあの時のままだよ、多少なりとも何か変わっていれば良いのにね」って・・・